バレエ教師が教えられないダンサーのセカンドキャリア

クラシックバレエのダンサーとして現役で踊るキャリアは、35-45歳くらい迄でしょうか?
モダン、コンテポラリーだともっと上の年齢までいけるのかな?
現役から引退すると、今まで並行してやっていた後進のダンス指導が、メインの仕事。
人によっては、スタジオを開いて、経営もやっていく人も。
基本、バレエの先生がやってきたキャリアを、そのままなぞるのがこの世界。
確かに、それでもいいよ。ダンスばっかりやってきたんだから。
でもね、これから、子供も少なくなり、死なない老人ばかりが増えると言われている世の中、
未来のバレリーナを育てたいと、セカンドキャリアで先生になっても、なかなか厳しい競争があるのかもしれない。
もちろん、ここからベビーブームが来て、赤ちゃんたくさん生まれるかもしれない。
それはわからないけど、バレエ指導者以外の道もあるって、ここでは提案しておきたい。
1. その他職業
全く違う職業にいく人もいる。
最近、男性バレエダンサーが、プログラマーやシステムエンジニアになったって話を聞いた。
世の中からニーズがある(求められている)分野に行くことは理にかなっている。
けれど、なかなか畑違いの仕事は、大変なんじゃないかな?と思う。
なにか少しかぶる内容が、仕事としてよいと思う。
例えば、バレエやっていた子なら、英語ができると思う。
英語ができる仕事で検索すると、結構な求人がでてくる。
また、AI trainer (AI Tutor)という、完全自宅でできる新しい仕事もできてきた。
アメリカ企業とのやり取りなので、英語ができないとできない仕事。
時給も、在宅仕事なのに、1時間5000円- 8000円くらいと結構よい。
もしくは、芸術力を活かして、デザイナーとして活躍だとか、世の中にはたくさんのしごとがあるから、視点を常に広げておくとよいと思うよ。
2. 大学院からキャリアアップ
大学と違って、大学院って、実は穴場。
裏口、学歴ロンダリングとも言われる。
試験は書類と、面接だけとか、対して勉強いらないで入学できる。
通常、大学卒業した人が行くイメージだけど、入学資格がかなり柔軟。
社会人経験、業界での活躍10年程度あれば、学歴問わない と注釈があったりする。
だから、さすがに中卒で高校行ってない場合、難易度はあがるけど、大学行っていない程度なら、
バレエで10年程度、舞台公演含めて踊る実績があれば、引退してから、大学院に入学できてしまう。
うちの会社にも、高卒で司法試験合格した弁護士の人が、大学院MBAへ直接入学していたし、
特筆すべき活躍していたら、大学院は思っているより簡単に入れる。
海外なら、大学学部も思っているより簡単。
日本は、最低限勉強していないと入れないバランス型を求めるけど、
海外は、スパイク型の人を求めている。
何か尖ったものを持っていれば、他はバカでも入学させてもらえる。
だから、世界を代表するイエール、スタンフォード、ハーバードの学生で、代数幾何などの問題、なにそれ?っていう子はたくさんいる。
YouTubeなどで、バレリーナから、ハーバード大学入学しました! といった子がいたけど、その子も、学力はおいておいて、スパイクのように尖ったバレエ経験があったから入学できたはず。
なので、バレエに打ち込んできた子は、有名大学、大学院入学おすすめ。
New York University (ニューヨーク大学): Tisch School of the Arts
が世界でも最もアート系で有名かな?
有名大学から、普通に大手企業に就職できたりするから、セカンドキャリアとして、泊付けにいいよ。
ビジネス業界、何気に、アート系の人材欲しがっているから。
もちろん、ばりビジネスでなくて、劇場運営など、アートマネージメント(Theater management)を学んで、有名劇場に就職とかでもよいよ。
3. 全く未知の分野を切り開く
僕が今現役ダンサーやっていて、新しいキャリアを作りたいと思ったら、
AIの世界 ✕ 芸術
かな・・・
AIって、芸術のような、アナログ、曖昧な、答えがバシッとでてこない世界って苦手なんだよね。
それら、感受性をAIにどうもたせるか、AIの作るアートをどのように、人間がとりいれているか?
といったテーマ。
Massachusetts Institute of Technology (MIT)で、
科学と芸術の融合をテーマにしたプログラム (Art, Culture and Technology)が有名なので、そこで学ぶか、New york Universityも検討してただろうかな?