バレエと日本の伝統の交わり
最近「江戸走り」が子どもたちの間で流行っているそうですね。
江戸走りは、あくまで想像の中で、アレンジしてできたもので、元からあった伝統走りではないんだけど、基本の動作は、あったのだと思う。
それが、
ナンバ (Namba)
難場
“ナンパ”じゃないよ、”ナンバ”だよ。
右手、右足が一緒、左手、左足が一緒。
ちょうど、子供の頃遊んだ”竹馬”をイメージしてもらうといい。
日本の古武道でも、重心移動をうまく使って、力を入れずに、ナンバで、距離を縮めたりする”ナンバ走り”がある。
バレエだと、
トンベ(tombé)
フランス語で、落ちる、倒れるという意味。
重心を移動(落と)しながら、ナンバで進む。
他にも、グリッサード、アッサンブレなど、
バレエは基本、ナンバである。
そして、アレグロなど早い動きになると、筋力を使ってワンテンポ遅れるよりも、
重心移動をうまく使うことで、テンポよくパを作っていくことができる。
まさに、日本の古武道と同じ。
どっちが先か、は議論しないけど、身体動作理論で海を超えて、時代を超えて、共通点があるのはドキドキする。
ナンバという言葉も、”Namba”として、海外でも使われ始めているようだし、
日本の伝統を見てみると、思わぬ発見があるのがうれしい。
ちなみに、
一本歯下駄
バレリーナのトウシューズをイメージしてしまう。
ゲゲゲの鬼太郎も(笑)
あえてバランスを取りながら立つことが、江戸の粋だったのかもね。
