ノーブラ散歩するだけで年収1000万YouTuberと、ノーブラだけど底収入バレリーナのお話

あるところに、

同じバレエ教室に通う、10代の少女、You子とバレ子がいました。

２人は共に、バレエの実力が高く、教室内ではお互い、よいライバル同士。

普段の学校が違うためか、ちょうどいい距離感を築きながら、お互い仲良くやっていました。

しかし、転機は、中３の時、

You子は、大事なバレコンを前に怪我をして、欠場。

バレ子は、無事入賞し、海外有名バレエ学校のサマースクールスカラーをもらい、夏季留学。

そして、いくつかのオファーの中から、全バレエ女子の憧れ、

英国ロイヤル・バレエスクールへと進みます。

気分は上々。

早速インスタアカウントを開設し、現地のクラスメートとの練習写真。

アフタヌーンティーでお茶する写真。

ロンドンのきれいな街並みなど、映える写真を次々投稿。

バレ子の生活はキラキラしていました。

バレ子は、このキラキラ生活が永遠に続くだろうし、これからもっと私の人生はキラキラすると信じていました。

一方でYou子は、バレリーナの夢を諦め、普通科の公立高校へ進学。

そこで男女の青春を謳歌し、普通の女子大生になりました。

女子大生になったYou子は、周りでYouTubeで結構稼いでいる子がいると聞き、

見よう見まねで、チャンネル配信を始めてみました。

内容は、「女子大生のモーニングルーティーン」。

朝起きて、コーヒーを飲みながら、学校の準備をする・・・・。

でも、周りで同じようなことをするJDが多すぎて、全然チャンネル登録者も増えませんでした。

そんな時、以前アップした１本の動画が急に回り始めました。

２万再生・・・。

どうやら、その時、ブラを付けず、ぴったりめのニットから乳首が透けて見えていたようです。

バレエをやっていたYou子にとって、ノーブラ透け乳首は、それほど抵抗はありませんでした。

そこで、ためにしノーブラで近所を散歩したものをUPしてみました。

話している内容は、どうでもいい独り言です。

さらに、今回、説明欄を日本語でなく、英語にしてみました。

英語ユーザーの方が視聴者が多いと思ったのと、日本語だと身近な人が見て、普段の散歩動画になにか言われてもめんどくさいなと思ったからです。

こういう時、バレエ留学を目指して、英会話を習っていた経験が役に立ちました😀。

結果、

配信１０日で、２００万再生。😯

YouTubeから広告料として２０万円ほど振込がされました。

それから先は、簡単すぎて覚えていません。

同じような動画をスマホで、１０本、２０本とアップすると、２０歳そこそこの大学生の年収が１０００万を超えてしまいました。

---

一方、バレ子は、バレ子で、キラキラ生活と一緒に有名バレエ学校ロイヤルで、頑張っていました。

憧れのコベントガーデンデビューもしました。

着々と、憧れのバレリーナへの道を歩んでいました。

しかし、現実的な問題がのしかかってきます。

お金です。

バレ子のバレエ留学費用に、バレ子の家の平凡な親が払いきれなくなってきたのです・・・。

バレ子もうすうすはわかっていました。

コンクールで入学許可をもらえたとはいえ、海外の有名バレエスクール。

しかもロイヤル。

学費免除のスカラーまではもらえず、学費で、年間４００万。寮費で２００万。生活費で２００万。

バレ子の有名バレエ学校留学のために、実に年間８００万円ものお金を親が出してくれていたのです。

それが３年間で2400万円・・・。

思いかえせば、日本でバレエを習っていた時も、

・週5のバレエレッスン費用。

・トウシューズ代

・発表会やコンクールへの出演料

・男性ダンサーや先生への謝礼金

などなど。

年間200万円。6年で1200万円ほど親が負担してくれていたのです・・・・。

そうです。

バレ子が、今ここにバレエと共にいられるのは、3,600万円ほどの両親の支えがあったからなのです。

クリスマスに、バレエ仲間と、オックスフォード・ストリートのイルミネーションをバッグに、両親にX’masコールをした時のこと、

両親の新居先が画面に映り、ボロボロの木造アパートだったのを見ました。

親は、持っていた家を売り、親類からお金を借りながら、自分の学費に変えていたのです。

それを感じ取ったバレ子は、身体の中からこみ上げてきた感情を抑えきれず、ポロポロと涙を流しました😢

隣にいたパートナーが、キョトンとしてマフラーをかけてくれましたが、私にとっては最悪の気分のクリスマスでした。

そして、18歳で迎えたスクール３年目、

バレエ団のオーディションを片っ端から受けますが、結果はどれも不合格・・・。

結局、３年ぶりに日本に戻り、日本の団に入れてもらいます。

しかし、団費を毎月払い、ロイヤルでは支給されていたトウシューズ代、

親には負担がかけられないので、昼は教え、夜はキャバクラで、必死に働き、月３０万ほどを稼ぎます。

もはや、バレ子は自分が、プロのバレリーナなのか、夜のキャバ嬢が本職なのか、よくわからなくなってきました。

そのうち、毎夜の深酒がたたり、身体を壊し、バレリーナから引退をしてしまいました。

同じ、ノーブラで、１０代、２０代を過ごした二人の物語でした・・・。

どうしてこうなった？！